磁器とは?

 

磁器は景徳鎮で発明された?

7000年以上前の時代から、人間は粘土を火で焼き硬くした“土器”を世界各地で作っていました。
上質の粘土を使いガラス質の釉薬を施して約800℃で焼くと美しい色調の“陶器”が出来ますが、普通の陶土は800℃を超すと窯の中で崩れてしまい、もっと硬い焼物は作れませんでした。
しかし6世紀宋時代の中国景徳鎮で、 カオリンナイト という高温に耐える磁土を約1300℃で焼成すると、涼やかな音を発し薄いボディーを透して文様が浮かび上がる硬い良質の“磁器”が焼き上がったのです。

磁器の種類は・・・
真正の硬質磁器とは? カオリンという磁土を主原料とする磁器です。

軟質磁器とは? ガラスや石膏等を粘土に加えた磁器で、フランスで開発され18世紀中期ロココ時代の宮廷で愛用されました。

ボーンチャイナとは? 1750年イギリスでカオリンの代用に牛骨灰を入れて開発した透光性に優れた乳白色の軟質磁器で、永い間製法が秘密にされていました。