ボーンチャイナや白磁に釉薬(うわぐすり-ガラス質)をかけ本焼した後に絵を描く上絵付け(オーバーグレーズ)で、ポーセリンアートや西洋陶絵付とも呼ばれています。
日本では焼物のことを一般的に瀬戸ものと言う場合がありますが、欧米では磁器のことをチャイナ(中国から輸入されたため)とも言います。これが、チャイナペインティングのいわれです。
ポーセリンとは、イタリア語の“ポルチェラーナ”が語源で、磁器の白い肌やなめらかさが子安貝(ポルチェラ)に似ていることから、ヨーロッパでは磁器の呼称として使われています。
絵付には、一般的にヨーロピアンとアメリカンの二つの技法があります。
マイセン等ヨーロッパ各地の名窯では、中国の景徳鎮や九州有田の伊万里焼などの染付や色絵の模倣を経てヨーロッパ的なスタイル=ヨーロピアン技法に発展しました。
アメリカン技法は、20世紀初頭からアメリカ・オーストラリア・ブラジル等のペインターがより絵画的に自由な発想で始めた技法と言われています。